「もっと力を抜きなさいよ」|風邪は身体からのメッセージ
こんにちは!美容薬剤師 佑:Taskです。
すっかり秋らしくなってきましたね。
ここ最近、私の周りでも風邪やインフルエンザ、コロナにかかる人が増えています。
日中はまだ汗ばむ陽気なのに、朝晩はひんやり。
そんな寒暖差が、私たちの身体に少しずつ負担をかけているのかもしれません。
「風邪」は身体からのサイン

風邪をひくと、どこか“ゆるむ”感覚はありませんか?
仕事、家事、プライベート…気づけば私たちは、いつも時間とともに、「何か」に追われています。
そんなとき、身体がふっとブレーキをかける。
それが、「風邪」という形のメッセージなのです。
「もっと力を抜きなさいよ」
そう、身体がそっと教えてくれているのかもしれません。
病気の正体は「冷え」と「ストレス」
私は、病気の根本原因は、“冷え”と“ストレス”だと考えています。
目に見えなかったものが、目に見えるもの = 症状として現れる――それが「病気」。
英語で風邪は “catch a cold”。
直訳すると、「冷えをつかまえる」。
つまり、冷えをため込むことで、バランスを崩してしまうのです。
だからこそ、熱が出て、身体を温め、ゆるめようとする。
これは身体の自然な反応なのです。
冷えとストレスが心身を固くする
医師や看護師、理学療法士、鍼灸師など、医療関係者の友人たちも、口をそろえて言います。
うつ病の方や、がん患者さんなど、病気を抱えている人の身体にふれると、“冷たいな”と感じることが多い。
やはり、体温が高い人ほど元気で、笑顔の多い人が多いように感じます。
“温かい”は、まさに“健康”のサインなのかもしれません。
一方で、ストレスが続くと身体には自然と力が入り、筋肉がこわばり、呼吸も浅くなります。
風邪は、そんな 冷えとストレスが重なったときに出る、身体からのサイン。
むしろそれは、大きな病気を防ぐために身体が知らせてくれている“警告”なのかもしれません。
昔からの言葉で言えば――
大難は小難に、小難は無難に。
だからこそ、風邪をひいたときは無理に戦わず、ゆるめて休む。
それが、身体を整えるいちばんの近道です。
ときには、“流れに身を任せる”こと。
時間と自然のリズムが、あなたをちゃんと元のバランスへと導いてくれます。
秋のセルフケア|「温める・眠る・ゆるめる
この時期、私からのおすすめは3つです。
- 夜更かししない:
スマホを見ながら寝落ちするのはNG。脳がアクティブ/緊張・興奮したまま眠ってしまうため、充分には休まりません。 - 湯船につかる・足湯をする:
冷えた身体をじんわり温め、自律神経を整えます。シャワーだけでは、逆に身体が冷えてしまいます。 - 月を眺める
夜風を感じながら空を見上げると、心がふっと軽くなります。
忙しい日々の中で、季節を感じる余裕を持つことも、立派な“ケア”です。
まとめ|身体の声に、耳を澄ませて
風邪はただのウイルスではなく、“身体があなたに伝えようとしているメッセージ”。
頑張りすぎていませんか? 我慢しすぎていませんか?
温めて、眠って、ゆるめる。
それだけで、身体も心も、また軽やかに動き出します。
美しさは、健康の上に成り立ちます。
そして健康は、“力を抜ける自分”を取り戻すことから。
この秋、(もし風邪を引いたなら)風邪をきっかけに、身体の声に耳を傾けてみてくださいね。