「私のせい」じゃない。30代からの肌荒れ・PMSを支配するホルモンの正体と生存戦略

こんにちは、美容薬剤師 佑(タスク)です。
過去2回、緊急避妊薬の薬局販売に関するブログを公開したところ、大変多くの反響をいただきました。
▼【緊急提言】自分の体と未来は、自分の知識と選択で守り抜く。本日解禁、緊急避妊薬の薬局販売。
▼【続報】「72時間以内」では遅い?緊急避妊薬を1分でも早く飲むべき生物学的な理由
これをキッカケに、私自身も、改めて「女性の身体とホルモン」について深く学び直す時間を持ちました。
今回、私が一番お伝えしたいことは、コレに尽きます。
「女性にしか経験できない、言葉にできないほどの苦労がある。そしてそれは、本人の努力や根性でコントロールできるものではない」
ということです。
生理学という視点から紐解けば、女性の心身がどれほど抗えないホルモンの波にさらされているかが分かります。
今回は、全女性、そして大切な女性を守りたいと願う男性パートナーにこそ知ってほしい「生存戦略としての生理学」をお話しします。
30代から始まる「肌とホルモン」の変化
女性の美しさと健康を司るのは、主に2つのホルモンです。
- エストロゲン(卵胞ホルモン):
コラーゲン繊維を増やし、肌の水分を保持する“美の守護神”です。しかし、その分泌量は30代から徐々に減少していきます。 - プロゲステロン(黄体ホルモン):
生理前に分泌が増え、皮脂分泌を促すホルモン。ニキビの原因にもなりやすく、体調不良や情緒不安定(PMS)を引き起こす要因にもなります。
女性は良くも悪くも、一生をかけてこのホルモンの波に揺さぶられ続けています。
【図解】女性ホルモンと生理周期のメカニズム

この図解が示す通り、私たちの肌と心は、周期ごとに全く異なる表情を見せます。
・月経期(リセット期): エストロゲン、プロゲステロンともに急激に下がり、子宮内膜が剥がれ落ちる時期です。
・卵胞期(キラキラ期): エストロゲンが増加し、肌の潤いやツヤが最も安定する「絶好調」な時期です。
・排卵期(転換期): 黄体形成ホルモン(LH)が急上昇する「LHサージ」が起こり、排卵が行われます。
・黄体期(PMS期): プロゲステロンが増え、受精に備え、子宮内膜が厚くなります。一方で皮脂が増え、心も体も最も不安定(PMS)になりやすい時期です。
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*黄体期で受精しなかった場合、月経期へと移行します。もし受精して妊娠が成立した場合、エストロゲンとプロゲステロンの濃度は高値で維持されます。
「乱れ」は体からのサイン
医学的に正常とされる月経周期は「25〜38日」。
このリズムは、ストレス、生活習慣の乱れ、過度なダイエットなどによって、驚くほど簡単に崩れます。
生理の乱れは、「肌」にも出ます。
スキンケアをしても、肌の状態が良くならない時、それは「体がSOSを出している」のかもしれません。
その場合、一度、今の自分の生活スタイルを根本的に見直すことも必要です。
パートナーがいるあなたへ、そして、男性の方へ
今回、生理学を学び直して、改めて、私自身が強く感じたことがあります。
それは、「女性が日々直面しているバイオリズムの変化は、本人の努力だけで解決できる問題ではない」、という事実です。
もしパートナーがいるのであれば、この記事をきっかけに、ぜひ二人で話し合ってみてください。
「今はこういう時期だから、こういうサポートがあると嬉しい」、「こういう状態だから、理解してほしい…」。
そのひと言や自分の感情を共有し、理解し合えるだけで、防げる喧嘩や、救われる心が必ずあります。
「自分の体と未来を、知識で守り抜く」
その知識の中に、この「ホルモンの仕組み」を加えておいてください。
それが、あなたとあなたの大切な人を守る、確かな武器になります。
美容薬剤師 佑(タスク)
