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夏のダメージは秋の肌に出る?【美容薬剤師が解説】

#アウターケア#保湿#美容習慣

「完璧」より、「ちょっとマシ」を。− こんにちは。美容薬剤師 佑(タスク)です。

9月のある朝、いつもの化粧水が、すっと入っていかない感じがする。夏のあいだは気にならなかったのに、なんだか肌が薄く、頼りない。

「夏に無理させたツケが、今きてるのかな。」

そう思って検索された方に、先にお伝えしたいことがあります。

結論:「夏のツケ」より、今の空気を見てください

先に、結論をお伝えします。

「夏に受けたダメージが、秋になって表に出てくる」 ─ この因果関係を、はっきり示せる根拠は、実は乏しいのです。

美容の世界ではよく言われますが、断定できる話ではありません。

ただし、秋に肌の調子が変わりやすいこと自体は、説明がつきます。 原因は「過去の夏」ではなく、「今の環境」のほうです。

そして、ここが大事なのですが ─ 9月に空気が乾き始めるのは、「湿度」の数字を見ているだけでは気づけません。 気象庁のデータには、もう少し正確な答えが載っています【1】。

過ぎた夏を悔やむより、今日の乾燥にひとつ手を打つ。そのほうが、ずっと現実的です。しかも、その一手は「気づいてから」より「少し早め」がいい。ご案内させてください。

「夏のダメージが秋に出る」は、どこまで言える?

まず、ここを整理させてください。

紫外線を浴びた影響が長い時間をかけて積み重なっていく、ということ自体は知られています。

けれど、「この夏に浴びた分が、この秋に、目に見える変化として現れる」という時間的な因果を、はっきり示すのは難しいのが実際のところです。

考えてみると、当たり前かもしれません。秋に肌の調子が変わったとき、そこには今の季節の要因も同時に働いています。気温も、湿度も、服装も、生活も変わっている。そこから「夏のせい」だけを取り出すのは、無理があります。

ですから私は、「夏のダメージが出ていますよ」とは書きません。根拠のない不安を足すことになるからです。

代わりに、確かめられることをお話しします。

9月、湿度は下がっていない ─ それでも空気は乾いていく

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

「秋は湿度が下がるから乾く」。よく聞く説明です。ところが、気象庁の平年値(東京・1991〜2020年)を見ると、少し違う景色が見えます【1】。

平均気温相対湿度蒸気圧
8月26.9℃74%26.2 hPa
9月23.3℃75%21.5 hPa
10月18.0℃71%14.7 hPa
11月12.5℃64%9.6 hPa

お気づきでしょうか。9月の相対湿度は75%。8月の74%より、むしろ少し高いのです。

では、9月に感じるあの乾きは、気のせいなのか。そうではありません。いちばん右の「蒸気圧」を見てください。これは、空気が実際に含んでいる水分の量を表す数字です。

8月の26.2から、9月には21.5へ。約2割、減っています。 そして10月には14.7、11月には9.6と、坂を下るように減っていきます。

なぜこうなるのか。相対湿度は「その気温で含める水分の最大量(飽和水蒸気量)」に対して、実際の水分がどれくらいの割合(%)で入っているかを表す数値だからです。気温が下がると、空気が抱えられる水分の上限そのものが小さくなります。ですから、割合(相対湿度)が同じでも、中身の量は減っている

9月は、気温が8月より3.6℃下がります。割合は変わらないのに、空気中の水分は確実に減っている。 ─ これが、「湿度は高いはずなのに、なんだか乾く」の正体だと考えられます。

あなたの感覚は、正確です。 ただ、その原因は夏ではなく、今の空気にあります。

もうひとつの変化 ─ 寒暖差と、冷房から暖房へ

空気の乾きに加えて、秋にはもうひとつ、環境の揺れがあります。

ひとつは寒暖差です。9月から11月にかけて、平均気温は23.3℃から12.5℃へ、10℃以上も下がっていきます【1】。日中と朝晩の差も開きます。夕方、電車を降りた瞬間に空気が変わっている ─ あの感じです。

もうひとつは、冷房から暖房への移行です。夏は冷房で、冬は暖房で、室内の空気は乾きます。その切り替わりの時期に、少しの空白があるだけ。一年を通して、私たちの肌はわりと乾いた部屋にいるわけです。

(夏の乾燥そのものについては 夏なのに肌が乾くのはなぜ?「インナードライ」の正体と夏のスキンケア でご案内しています。)

季節の変わり目に、できること

長くなりました。この記事(夏のダメージは秋の肌に出る?【美容薬剤師が解説】)で持って帰っていただきたいのは、ひとつだけです。

「夏に何をしたか」ではなく、「今日、空気が乾いているか」で決める。

過去は変えられませんが、今日のケアは変えられます。そして秋にやることは、実はとてもシンプルです。

うるおいを与えて、逃がさないように守る。つまり、「保湿」です。

化粧品にできるのは、基本的にこの範囲です。劇的なことは起きません。けれど、この範囲のことを、季節に合わせて少し厚めにやる。それで十分だと思っています。

具体的には保湿力の高い、しっかりとフタ(保湿ができる化粧品を使うようにしましょう。

具体的な「ちょっとマシ」を、ひとつだけ挙げるなら。うるおいを与える一品を見直して、そのうえに、フタになるものを重ねる。 フタは、乳液でもクリームでもかまいません。夏に「重いから」と外していたものを、そっと戻すだけでも変わります。

そして、始める時期について。

保湿は季節にかかわらず一年中大切ですが、9月に入ってから「乾いてきたな」と感じるころには、空気はすでに変わってきています。数字でいえば、蒸気圧が減り始めるのは9月。つまり、まだ暑さの残る8月の終わりごろに、一枚戻しておく。気づいてから慌てるより、そのくらいの前倒しが、ちょうどいい。

これは「夏のダメージに備える」という話ではありません。空気が乾き始める前に、いつもの一枚を戻しておく ─ ただそれだけの、小さな先取りです。

Dr.PHARMACYの答え ─ Shiny C Serumという選択肢

よろしければ、選択肢のひとつとして。

秋に必要なのは、「うるおいを与える」と「逃がさないように守る」の2つでした。

Shiny C Serum(シャイニーシーセラム)が担うのは、前半の「与える」ほうです。化粧水と美容液の工程を1本にまとめ、「APPS・TPNa・ヒアルロン酸Na・リピジュア®」の4成分をメインに、「保湿力」を徹底追求した化粧品をつくりました

「化粧水」と「美容液」の境界線が消えた、一体型ビタミンCセラム。

毎日の肌の調子を、シンプルに支える1本です。

元から、乾燥が気になる方、乾燥により肌の状態が崩れやすい方には、特におすすめのアイテムです。

「与える」を見直して、「守る」を足す。秋の変わり目にすることは、それでじゅうぶんだと思っています。


よくある質問|秋の肌の変化について

Q1. 夏に浴びた紫外線の影響が、秋になって表に出てくるのでしょうか。

「この夏の分が、この秋に現れる」という時間的な因果を、はっきり示すことは難しいとされています。秋に肌の状態が変わったと感じる場合、その時期の気温や湿度といった環境の変化も同時に関わっていると考えられます。過去を振り返るよりも、今の環境に合わせてお手入れを調整していただくほうが現実的です。

Q2. 9月に肌の調子が変わるのは、気のせいでしょうか。

気のせいとは限りません。気象庁の平年値(東京・1991〜2020年)では、9月の相対湿度は8月とほとんど変わりませんが、空気が含む水分の量を示す蒸気圧は、8月の26.2hPaから9月には21.5hPaへと減っています。湿度の数字だけを見ていると気づきにくい変化が起きている時期です。

Q3. 秋になったら、スキンケアを変えたほうがいいですか。

大きく変える必要はありません。まずは、夏に軽くしていた最後の一品(乳液やクリームなど、うるおいを守る役割のもの)を戻すところから試していただくとよいと思います。新しいものを買い足すのは、そのあとでも遅くありません。始める時期は、少し前倒しがおすすめです。空気が含む水分量は9月から減り始めるため、まだ暑さの残る8月の終わりごろに戻しておくと、変化に慌てずにすみます。

Q4. 季節の変わり目に、新しい化粧品を試してもいいですか。

肌の状態が揺らぎやすいと感じる時期は、一度に複数のアイテムを変えないほうが、合わなかったときに原因を見つけやすくなります。試される場合は、少量から、ひとつずつ。お肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科専門医等にご相談ください。


【出典・参考】
1. 東京(東京都)平年値(年・月ごとの値)/統計期間 1991〜2020年|気象庁


※本記事は、スキンケアに関する一般的な情報であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。 ※お肌に異常が生じた際は、ご使用を中止し、皮膚科専門医等にご相談ください。

この記事の著者

美容薬剤師 佑(タスク)

ずっと劣等感の中にいた自分が、誰かをインスパイアできる存在になれたら ── それが、私の生きがいです。
「完璧」より、「ちょっとマシ」を。
毎日積み重ねるために、おうち美容アイテム(化粧品)を誠実に並べています。
 
【主な履歴】
・元・調剤薬局の経営者(バイアウト済)
・美容薬剤師協会の設立メンバー
・コスメトロジー(化粧品学)の監修
・大手企業で新規事業の開発

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