BLOG & INFO

blog ビタミンC

ビタミンCは、飲むのと塗るのでどう違う?【美容薬剤師が解説】

#アウターケア#インナーケア#美容習慣

「完璧」より、「ちょっとマシ」を。− こんにちは。美容薬剤師 佑(タスク)です。

ビタミンCは、飲んでもいいし、塗ってもいい。− そうなると、気になりますよね。「どっちのほうが、肌にはいいの?」と。

先に、結論をお伝えします。 どちらが優れている、という話ではありません。

届く場所が、違います。

飲んだビタミンCは全身をめぐり、塗ったビタミンCは肌の表面近くにとどまる。 役割が違うので、比べて選ぶものではないのです。

そして、飲む側については、知っておくと役に立つことがひとつあります。「たくさん飲めば、そのぶん肌に届くわけではない」、ということです。順番にご説明します。

飲んだビタミンCは、どこへ行く?

口から入ったビタミンCは、消化管から吸収されて血液に入り、そこから全身へ運ばれます。

ここで大切なのは、肌だけに集まるわけではない、ということです。

ビタミンCは、体のあちこちで使われる栄養素です。

コラーゲンをつくるときの補助役でもありますし、体内の酸化に対しても働きます。届いた先で、必要なところから使われていく ─ そういう性質のものです。

だから、飲むビタミンCは「肌のためのもの」というより、体全体の土台をつくるものと考えるほうが、実態に近いと思っています。

飲む量には、上限がある

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

ビタミンCの体内での動きを、7名の健康な方に4〜6か月入院していただき、1日30mgから2500mgまで7段階の量で詳しく調べた研究があります【1】。

わかったのは、飲む量を増やしても、血液中の濃度は途中から頭打ちになるということでした。濃度の立ち上がりが急なのは1日30〜100mgのあたりで、そこから先は、量を増やしてもカーブがゆるやかになっていきます。

のちの研究では、口から摂る限り、血液中の濃度はおよそ一定の範囲で止まることも報告されています【2】。

そして、余った分は尿として出ていきます。

ただ、ここで「じゃあ飲んでも無駄なのでは」と考えるのは、少し違います。出ていくまでのあいだ、体の中でちゃんと使われているからです。

大切なのは、一度にたくさん摂ることではなく、毎日の食事の中で、切らさないこと(つまり、こまめに摂ること、もちろん、サプリメントで良いです)。

この研究をもとに、1日あたりの推奨量を60mgから200mgへ引き上げるべきだという提案もなされました【1】。

200mgという量は、果物や野菜から十分に摂れる量です。

塗ったビタミンCは、どこへ行く?

一方、肌に塗ったビタミンCは、角層 ─ 肌のいちばん外側の層 ─ までが届く範囲です。

全身をめぐることはありません。そのかわり、肌の上に、直接置ける(塗れる)

飲む場合のように「体のどこで使われるか」を待つ必要がない、ということです。

ただし、塗る側には塗る側の難しさがあります。

ビタミンC(アスコルビン酸)は水になじむ性質で、酸化もしやすい。肌の表面は水をはじく構造をしているので、そのままでは、なかなか角層になじんでいきません。

そこで生まれたのが、「ビタミンC誘導体」という設計です。

(※純粋ビタミンCと誘導体の違いは、純粋ビタミンCとは? でご案内しています。)

だから、どちらかを選ぶ話ではない

ここまでを、整理します。

  • 飲むビタミンC … 全身をめぐる。体の土台をつくる。量には上限がある。毎日切らさないことが大切。
  • 塗るビタミンC … 角層まで。肌に直接置ける。設計しだいでなじみ方が変わる。

届く場所が違うのですから、どちらかを選ぶ、という話にはなりません。

飲むほうは、まず食事から。ビタミンCは、果物や野菜に多く含まれています。サプリメント

塗る側で、私たちが考えたこと ─ Shiny C Serum

Dr.PHARMACYのShiny C Serum(シャイニーシーセラム)は、「塗る側」の一本です。

角層になじみにくいというビタミンCの性質に対して、選んだのが APPS(アプレシエ®)というビタミンC誘導体でした。水にも油にもなじむ性質を持っていて、角層のすみずみへ届けやすいよう設計されています。

そこに、うるおいを抱えるヒアルロン酸Naとリピジュア®、そしてビタミンE誘導体のTPNaを組み合わせました。化粧水と美容液の工程を、この一本に。

「ビタミンCは乾く、ピリピリする」というイメージが気になる方は、ビタミンCは乾く?ピリピリする? もあわせてご覧ください。


よくある質問|飲むビタミンCと塗るビタミンCについて

Q1. 飲んでいれば、塗らなくてもいいですか?

届く場所が違うので、置き換えられるものではありません。飲んだビタミンCは全身に配られ、肌だけに集まるわけではないからです。肌に直接という点では、塗るケアにしかできないことがあります。

Q2. ビタミンCは、食事とサプリメント、どちらから摂るのがいいですか?

まずは食事からをおすすめします。ビタミンCは果物や野菜に多く含まれていて、1日200mg程度なら食事から十分に摂れる量です。そのうえで足りないと感じるときの選択肢として、サプリメントを考えるのがよいと思います。

Q3. たくさん飲めば、そのぶん肌にいいのでしょうか?

そうとは限りません。口から摂った場合、血液中の濃度は途中から頭打ちになり、余った分は尿として出ていきます。また、1日1000mgでは尿中のシュウ酸や尿酸が増えるという報告もあります。一度にたくさんではなく、毎日切らさないほうが理にかなっています。

Q4. ビタミンCの点滴はどうですか?

点滴は医療行為ですので、この記事で良し悪しを申し上げることはできません。ご興味がある場合は、実施している医療機関でご相談ください。飲む・塗るとは、また別の話になります。


【出典・参考】
1. Levine M, Conry-Cantilena C, Wang Y, et al. Vitamin C pharmacokinetics in healthy volunteers: evidence for a recommended dietary allowance. Proc Natl Acad Sci U S A. 1996;93(8):3704-3709.
2. Padayatty SJ, Levine M. Vitamin C: the known and the unknown and Goldilocks. Oral Dis. 2016;22(6):463-493.


※本記事は、化粧品成分および栄養に関する一般的な情報であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。
※お肌に異常が生じた際は、ご使用を中止し、皮膚科専門医等にご相談ください。

この記事の著者

美容薬剤師 佑(タスク)

ずっと劣等感の中にいた自分が、誰かをインスパイアできる存在になれたら ── それが、私の生きがいです。
「完璧」より、「ちょっとマシ」を。
毎日積み重ねるために、おうち美容アイテム(化粧品)を誠実に並べています。
 
【主な履歴】
・元・調剤薬局の経営者(バイアウト済)
・美容薬剤師協会の設立メンバー
・コスメトロジー(化粧品学)の監修
・大手企業で新規事業の開発

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2021-2026 ビ・ファルマ株式会社 All rights Reserved.